盗聴器の発見と除去

自分で盗聴器を発見し除去する手順、および業者に依頼する場合の注意点についてお知らせします。

状況の確認

下記のような状況に心当たりがないか確認しましょう。該当するものが複数ある場合、盗聴されている可能性は高いといえます。

  • 自分以外の人間が部屋に入りやすい
  • いたずら電話が多くなっている
  • 電話で通話中に変なノイズが入る
  • コードレス電話を良く使っている
  • 電話をそんなに使っていないのに話し中が多いといわれる
  • ストーカーなどに付きまとわれている
  • だれかに尾行されているような気がする
  • 月の電話使用料が最近高くなっている
  • 部屋をのぞかれているような気がする
  • 部屋の近くにスモーク張りの車、ワゴン車、バイク便のバイクなどが長時間駐車している
  • 自分の情報(携帯、PHS、ポケベル番号など)が何者かに漏れている
  • 泥棒に入られた事がある、もしくはよく入られる

盗聴器の仕掛けられ易い場所の確認

続いて設置されやすい場所を確認します。

  • 机の周り
  • ステレオ、ビデオデッキなどの裏
  • タンスの裏、引き出しの中
  • 押し入れの上
  • 花瓶などの中
  • 室内灯の上
  • 玄関に付いているポストの中
  • エアコンの上、配管用の壁の穴
  • ベットの周り
  • 置き時計などの裏をみてネジを外した跡がないか(不自然な小さな箱が付いていたらそれが盗聴器の可能性大)

その他の場所、物を確認

その他、電卓・時計・ボールペン・三叉コンセント・掛け時計・三叉モジュラージャック・ラジオ・ベットライト ・ぬいぐるみ・携帯電話充電器・電話機・電話のヒューズなど、全ての電気製品には盗聴器が取り付け可能です。

また、コンセントの内部や電話のモジュラージャックの内部・室内灯・天井裏なども可能性がありますが、感電などの危険を招くことがありますので、ご自身での確認はおやめください。

盗聴器を発見したら

自分の電話回線に盗聴器が付いていて、会話が他人に漏れていることが分かっていれば、すぐにでも取り外したいと思うのは当然です。しかし、電話線・保安器・端子函・コンセントの裏に設置された盗聴器の除去には資格が必要です。自分では外さないようにご注意ください。

電話回線上に仕掛けられた盗聴器を取り外すには、「アナログ第3種工事担当者」という資格が必要です。また、保安器に盗聴器が仕掛けられていた場合、それを外すことも電気通信事業法に抵触することになります。さらに、電柱の上の端子函に盗聴器を発見して、勝手に取り外して回線のショートなどをおこした場合、NTTから告訴されることもあります。電話機以外に取り付けられた盗聴器は、すぐにNTTや警察に通報し、取り除いてもらうのがベストです。

そして、コンセントの裏に仕掛けられていた場合は、第2種電気工事士以上の資格が必要となります。延長コードや三叉コンセントタイプの盗聴器であれば、外しても問題ありません。

調査業者に必要な資格

盗聴器・盗撮器の調査・発見・取り外しには国家資格が必要です。安心して依頼できる業者選びのために、必要になる資格と主な注意事項についてまとめておきます。

第二種電気工事士

室内の盗聴器発見・除去に必要な資格です。電気工事士の資格がなければ、電気配線・設備に忍びこんだ盗聴器を外すことも、詳しく調査することも出来ません。

この資格は、電気工事士法によって定められる電気工事の作業に従事する為に必要な資格です。例えば、室内盗聴器がもっとも多く取り付けられる場所は室内用コンセントの裏側なのですが、「一般用電気工作物の電気工事」「最大電力500キロワット未満の需要設備の電気工事」には資格が必要(電気工事士法 第3条2項)とされています。

このため、コンセントはもとより、室内電灯の裏側や、天井裏の電気配線設備などに手を加える=調査して盗聴器を取り外す為には、第二種電気工事士の資格が必要になります。ご依頼の前に、調査業者がこの資格を持っているかご確認ください。

アナログ第三種工事担任者

電話盗聴器の除去に欠かせない資格です。電話盗聴器の設置に最も悪用される電話保安器に設置された盗聴器は、アナログ第三種工事担任者以上の資格がないと、触れてはいけないことになっています。つまり、電話機までの外線のどこかや、電話機本体内部に盗聴器を見つけても、外すことは出来ないのです。

もし依頼した盗聴発見業者がこの資格を所持していなければ、「除去」そのものが出来ない訳ですから、依頼する意味がありません。盗聴器の設置場所が判明したとき、悔しい思いをしない為にも、アナログ第三種工事担任者以上の国家資格を所持する盗聴発見業者を選ぶように注意してください。

業者の選び方

残念ながら、資格を持っているだけでは、十分な調査能力を持った業者とは言えないのが実情です。依頼の前に、細かい部分までチェックしておきましょう。ご依頼の前に、以下の項目について業者に質問・チェックしてみてください。

もし、はっきりした答えを出せない/約束出来ることが足りない業者は、仮に調査に必要な資格を持っていても、満足な調査能力が無いものと思って間違いありません。

盗聴器本体が発見されるかどうかで、調査料金に変化があるかどうか
撤去に関する「工事」には基準工事料金があります。一般的な業者であれば、撤去の工事を5千円以内の費用でおさえるようです。相沢は調査費用に含めております。(壁や天井の取り外し工事などの大がかりな工事である場合をのぞく)
どのような探索を行うのか
一般的な業者であれば、相沢の「探索作業工程表」と同じ程度の探索はします。
盗聴器が発見された場合のフォローはどうか
一般的な業者であれば、警察への連絡・NTT工事への立会い・裁判での立ち会いを行います。
調査結果の報告書を書面で提出できるか
一般的な業者であれば、口頭だけで済まさず、報告書などの書面の提出をしっかり行います。報告書には図面に探索箇所が記載されたものが添付されます。
目立たないように来てくれるか
調査の当日に、アンテナを振り回すような事をされては困ります。一般的な業者であれば近所への配慮はもちろんのこと、あくまで目立たないようご自宅に伺うはずです。さらにもう一点、社名のきちんと入った領収書がもらえるか、確認してください。

どうしても困った場合には、弊社の盗聴調査をご利用ください。