誹謗中傷・個人情報の流布への対策

ホームページやブログ、SNS、掲示板などに、名指しで中傷文や犯罪予告を書き込まれたり、個人情報を「晒され」てしまう被害。とにかく標的にならないこと、犯行をエスカレートさせないことが肝心です。

概要

名指しの中傷文や犯罪予告、住所・電話番号・写真などの個人情報を、ホームページやブログ、SNS、掲示板に「晒され」(書き込まれ)たり、怪文書メールの形で不特定多数に送りつけられてしまう被害。例えば、ネットを利用した「いじめ」は社会的に深刻な問題になりつつありますし、企業や団体の業務妨害としても良く行われます。インターネットの匿名性を悪用して標的を精神的に追い詰める、実に卑しい犯行と言えるでしょう。

犯行の手口

手作業で逐一書き込む/メールする、自動的なプログラムを使用する、悪意の伝染を利用するものなど、犯行の手口は様々です。犯人のITスキルも一様ではなく、すぐに足取りがつかめるようなケースから、アクセス情報などを改ざんし、発信者の身元が分かりにくいようにしているケースまであります。いずれにせよ、一度流出してしまった情報を全て回収するのは容易ではありません(それが犯人の狙いでもあります)。

主な予防策

とにかくいたずら目的での標的にならないよう注意するしか手はありません。

  • 多くの場合、犯人は自らのリスクを冒してまで犯行に臨みません。ホームページを公開している場合には、こうした犯罪は徹底して許さない旨を明記しておくと良いでしょう。
  • 自分の特定につながる情報をホームページに安易に載せるのは止めましょう。些細なことが犯人の悪意を刺激します。

万一の際の対処法

まずは二次/三次の犯行を食い止めることが肝心です。手をこまねいていると、「晒され」た情報が更に転載されたり、書き込まれた掲示板やブログが「炎上」「祭り」といった状態になるケースも珍しくありません。名誉の回復は、犯人が捕まった後に考えましょう。

  • 話の通じるまともな相手ではありませんので、いくら反論を書き込んでも無駄です(むしろ犯行がエスカレートします)。唯一有効なメッセージは「警察に通報した」です。
  • 無料またはレンタルのホームページスペース、掲示板、ブログ、SNSの場合には、サービス提供業者に削除依頼を出しましょう。こうした事業者には犯罪被害への対応が法律で義務づけられています。
  • 悪質なものは警察への通報もお忘れ無く。学校での「いじめ」に関係する場合は、担任の先生や、いじめ問題の専門家にも相談を。証拠の画面やメールをデータとして残しておくと、その後の調査が進めやすくなります。