クレジット情報・ログイン情報の盗難

クレジット情報や、銀行のインターネット口座のログイン情報が盗まれて悪用される被害。情報の保護、ネットワークのセキュリティに関しては、神経質なぐらい厳重に考えてしかるべきです。

概要

クレジット情報や、銀行のインターネット口座のログイン情報が盗まれ、本人の気づかぬ間に買い物をされたり外部口座に送金されてしまうといった被害。盗まれた情報がブラックマーケットで売買される場合もあります。警察庁発表の資料によると平成18年中の不正アクセス被害全体の認知件数は946件。前年比約1.6倍もの増加です。もちろんこの数字でさえ、氷山の一角でしかありません。

犯行の手口

フィッシングクラッキングスパイウェアキーロガー、パソコンに残されたログから直接調べる、過去の取引業者の関係者がデータベースから…など、使われる手口は実に多様です。少しでも脇が甘いと、簡単に犯行の餌食になってしまいます。

主な予防策

犯人達は、高度な技術を駆使して、セキュリティの僅かな「隙間」さえ簡単にこじ開けてきます。情報の保護、ネットワークのセキュリティに関しては、神経質なぐらい厳重に考えてしかるべきです。

  • 「サービスの確認のためにこちらのURLに会員情報を入力して欲しい」といったメールが来ても絶対に相手にしない。通常、クレジットカード企業や銀行が情報確認する場合は書面で行われます。
  • 怪しいサイトには近づかない。信頼のおける業者としかネット上では取引しない。
  • クレジット情報やログイン情報はできるだけ紙に出力して保管する。電子ファイルやメールの形でパソコンの中に残さない。
  • ウェブブラウザ、メーラー、無線LANなどネットワーク機器のセキュリティは、できるだけ高めに設定する。
  • アンチウイルスソフトによるチェックを毎日行う。また、OSやアンチウイルスソフトのアップデートを定期的に行う。
  • 迷惑メールを興味本位で閲覧しない。少なくとも、添付ファイルを開いたり、本文に記載されたリンクをクリックしない。html形式のメールの中には、閲覧するだけで、ネットワーク情報を相手に送信するものもあります。
  • ネット上でダウンロードしたファイルはアンチウイルスソフトでチェックしてから開く。
  • winnyなどのファイル交換ソフトを使わない。コンピュータウイルスや、ネットワークセキュリティに関する十分な知識が無い限り、ユーザーにとってこれほど危険なものはありません。
  • インターネットカフェなど不特定多数が利用するパソコンでは、金銭に結びつくオンラインサービスを利用しない。

万一の際の対処法

何よりまず、被害を食い止めることが先決です。

  • すぐにカード会社・金融機関・サービス提供業者にインターネット以外の方法で通報し、サービスを停止してもらうこと。大手のカード会社はこうした被害に対して一定の保障期間を設けていますのでとにかくお早めに。もちろん警察への相談もお忘れなく。
  • 通報の後、すぐにOSの再インストールをしてしまいたくなるのが人情ですが、調査の手がかりが失われてしまう恐れもあります。指示が出るまでパソコンの電源自体入れないのがベターです。