出会い系サイトを買売春の交渉の場にしたり、オフ会を勧誘・商品購入の強要の場に用いるといった犯罪。ネット上での人間関係は、あくまでネット上のものだと割り切るのが無難です。もしもの時は必ず専門家に相談を。

概要

出会い系サイトやチャット、SNSなどのネットコミュニティを、買売春の交渉の場にしたり、オフ会を詐欺商法の勧誘・商品購入の強要の場に用いるといった犯罪。社会的な問題として取り上げられて久しいですが、依然として、少年少女を中心に被害が後を絶ちません。警察庁発表の資料によると平成18年中のいわゆる出会い系サイトに関係した事件の検挙件数は1915件。前年と比べて二割強も増加しています。

犯行の手口

出会い系では興味本位で相手と会った女性が性犯罪被害、拉致・監禁に遭うケースが少なくありません。結婚詐欺、美人局などの手口に使われることもあります。オフ会系では、出向いたら最後、入会・契約・住所や電話番号を教えるまで帰してもらえないこともあります。いずれも、実際に会うまでは優しく、信頼できる、魅力的な人間を装い、被害者の警戒心を緩ませます。

主な予防策

ネット上の人間関係は、あくまでネット上のものだと割り切るのが無難です。実際に会うのはお勧めしません。

• 「出会い系」はあらゆる犯罪の温床です。興味本位でも利用するのは止めましょう。
• もし実際に合うのでも、１対１で会うのだけは止めてください。オフ会に参加する場合でも友達数人で（できれば男性と一緒に）行くようにしましょう。
• もちろん、あなたの本名、電話番号、住所などは、いくら相手が知りたがっても、絶対に教えてはいけません。メールアドレスも「捨てて」も構わないものを使いましょう。
• お子さまに携帯電話やパソコンを与えている場合には、定期的にメール内容を確認する旨約束させましょう。また、出会い系犯罪が如何に怖いものであるか、法律まで作られていることなどを例に、しっかり理解させておきましょう。「うちの子に限って」は通用しません。

万一の際の対処法

すぐに警察に被害届を。もし、あまり公にしたくない場合でも、泣き寝入りだけは絶対禁物です。法律や民事の専門家に相談してください。犯罪者はあなたのことを決して忘れません。