「メル友」や全く見知らぬ相手から、膨大な量の脅迫メールが送られてくる、交際を強く求められるといった被害。最も気を付けるべきことは、個人情報を安易に流さないこと、そして、一切相手にしないことです。
概要
チャットや掲示板、出会い系サイト、SNSなどで知り合った「メル友」や、全く見知らぬ相手から、膨大な量の脅迫メールが送られてくる、交際を強く求められるといった被害。電話番号や住所を突き止められ、本物のストーカーになってしまうケースも珍しくありません。
犯行の手口
好意から近づいてくる場合でも、悪意から近づいてくる場合でも、犯人はまず「何でも話せる」親密な関係を築こうとします。収入/容姿/社会的地位などの面で虚勢を張る、若い女性を装う、といったあたりがよく使われる手口です。よくある脅迫に「お前の住所と電話番号を知っている、お前の家にまで行ってやる」というような内容のものがありますが、実際にパスワードなどを解読することは相当なITスキルの持ち主でないとできません。
主な予防策
ネットで知り合っただけの相手には、あなたの個人情報を一切漏らさないことが肝心です。
- 出会い系のサイトを利用するのは止めましょう。あらゆる犯罪の温床です。
- 少しでも不安を感じたら速やかにメールのやりとりを止めるべきです。相手を刺激しないように、「仕事の事情で」とか「恋人が…」といった、相手が納得しやすい「お別れ」の理由を考えましょう。
- ネット上の友達は、ネット上だけのものだと割り切りましょう。もし実際に合うのでも1対1で会うのだけは絶対に避けてください。
- もちろん、あなたの本名、電話番号、住所などは、いくら相手が知りたがっても、絶対に教えてはいけません。メールアドレスも「捨てて」も構わないものを使いましょう。
- 本名、電話番号、住所などの個人情報は、極力ネット上に掲載しないよう心がけましょう。少なくとも、メールアドレスとセットで載せるのは厳禁です。検索すればすぐに見つかってしまうため、ストーカーにあなたの連絡先を教えてしまうのと変わりありません。
万一の際の対処法
とにかく相手にしないのが肝心です。
- 相手に教えているのがあなたのメールアドレスだけなら、そのアドレスは完全に破棄してください。
- 正体不明のストーカーの場合、ISP(インターネットサービスプロバイダー)側の協力無しに特定することはできません。無理に深追いせず、無視を決め込みましょう。
- すでに本名、電話番号、住所などが知れてしまっている場合には、通常のストーカーと同じ対応が必要になります。詳しくはストーカー被害の対処法をご参考ください。