浮気調査の背景 -離婚原因と離婚理由とは違う-
たしかに浮気は離婚の原因になりますけれど、離婚理由とは違います。
浮気発覚以降、配偶者や浮気相手の事を目にして、現実的な今しか見えず心も混沌として酷い面持ちにもなり更に様々な波風が起こってきます。そこで思うのはぜったい離婚!なのですが、この状態で離婚を決めるのは得策といえません。
やり直そうとしてもやり直せない。許そうとしても許せない。まずはその理由を考えてから離婚を決意しても遅くないのです。今回は離婚原因と離婚理由の別々の視点を通して、浮気に至るまでの二人の関係や経緯こそがその浮気という現実を引き起こした元凶である事を例を引いて示してみます。
浮気だけが離婚理由ではない -性格の不一致 -
結婚式においての愛の演出は参列者をも包み込み、夫婦はハートの権化になっているように感じることすらある。しかしこの瞬間に離婚を決意している妻だって少なくない。愛の形は補い合わなければ綻びが侵食しはじめているのです。どんな夫婦にも永遠(”とわ”と読みたい)のハートは存在せず、きのう結婚式を挙げた新婚さんから長年苦労をともした夫婦に至るまで、どなた様にも細々としたストレス要因が存在しているのです。腫れ物に触るように大切に保有していた事にあとで気づく事だってあります。都合の悪いのはこの様に(問題の先送り)をしてきた夫婦に浮気や不倫問題が生じる事が多い事にあります。つまり浮気だけが離婚の理由ではないのです。離婚原因が浮気であったとしても、危機となるストレス問題を先送りせず、その都度に解決して夫婦関係を強固にしてさえいれば、軽微の浮気など離婚理由にならず、もしかすれば過ちとかそのレベルで落ち着くことだってあるのです。
浮気調査の結果、離婚を決めると言う事
ときおり相沢は、因縁とか因果の法則と口にします。夫婦間に離婚の危機が生じた場合、なんらかの原因があるから結果があるというわけです。まぁ当たり前の話なのですが、その原因を探ることには意味があると小欄も思っております。悪い原因があるのなら、それを探り修正しておこうというわけです。
そこでこの項では不倫問題の起こった原因を探り、夫婦の修復に繋がる方法をいくつか記してみます。
なぜ二人の愛にカゲりが生じたか思い出す
浮気が発覚して夫婦関係を修復したいと思うならば、二人のハートに綻びが侵食し始めた事柄を思い起こすとよろしいです。そして反省してみて改善できるならしめたもの。健全な夫婦の間に突然あらわれる浮気問題は存在しません。前に浮気の兆候について記し兆候を発見する事は幸運な事だと記しました。相手に浮気を企図させる原因を自分の中に発見すれば簡単に修正できる可能性が高いためです。
それでは、なぜ二人の愛にカゲりが生じたのか。これを思い出してゆきましょう。
過去からの延長線上の今、1時間前、1日前、1週間前、1ヶ月前、1年前。二人の歴史分の記憶を振り返り原因を探ります。その中には必ず重要な項目が含まれています。たとえば二人の記念日や誕生日などのイベント、また家族に健康面の問題が生じたときに素振りや口ぶりに問題はなかったか思い出してみます。重要な事でなくても、塵も積もれば山となる事だってあります。たわいもない小さな事も積み重なって亀裂の原因となっている場合もあります。たとえば次の様なシーンで原因になるようなことは無かっただろうか?
- 夫婦や家族における役割の変化
- 出産、初めてのお出かけ、行楽や旅行、子供の進学や入学、家族の中におけるイベントには愛情の中に亀裂要素も含まれている事もあります。
- 仕事の変化
- 職場での出来事で受けた影響は感じにくいもの。昇級や給与の変化、また通勤途上の変化な仕事にまつわる変化は、互いに干渉し合わないだけにストレスに気づきにくいものです。
- 引越による環境の変化
- 引越してから土地の変化にストレスを感じるのは当然です。その際に片付けの進み具合はどうだったか、その後の人との交流にストレスはなかったか、細かい事も思い出してみます。
カゲりが重なって不倫が発覚した事例をみてみましょう
N郎(現在35歳)とS代(現在30歳)のふたりは、合コンで出会い結婚をします。周囲にはお似合いの二人と祝福された二人の事例を紹介します。事実を元にしたフィクションです。
- 結婚式
- 結婚式は、京都市内のホテル。100名程度の披露宴では周囲から祝福された
主人にはホテルではなくカジュアルなスタイルを希望していたが式の打ち合わせ段階から相手の親がドレスなどに注文を付けてきた。白色よりピンクが似合うと言われてドレスの色が変更になった。また式に呼ぶ友人の数も調整させられた。
- 新築
- 主人の親の援助もあり、主人の実家から少し離れた家に家を建ててもらった。
対面キッチンを希望していたが、台所は隠す物と言われて叶わなかった。その時に主人は親に何も言ってくれなかった。主人はベランダでバーベキューをしたいと屋根を大きくしたので洗濯物が渇きにくて湿気が多かった。
- 出産
- 流産した。
ひどく落ち込んでしまい、ふさぎ込みがちになった。主人の実家の目も避けられているようで話しかけられなくなった。主人も構ってくれず寂しい気持ちで日々を過ごした。
- 新事業
- 主人が会社を辞めて新しく事業をすることになった。実家の両親も資金援助してくれる様で主人は活き活きしていた。
仕事で遅くなる事も多くなり、会社で寝泊まりをする回数も増えた。私は独りで家にいて過ごすことが増えた。
- 不倫の発覚
- 浮気相手の女性から電話が入る
別れて欲しいから会いたいと電話が入ったので会った。主人には内緒で会いに来た、子供がいるので別れて欲しいという。
S代さん(35歳)から依頼目的をお聴きして印象的だったのは、浮気していることが明々白々であるのに「離婚するかどうか」の選択を求められた為です。相沢では実際の調査に入る前に、夫婦二人の間に第三の原因が入り込んだ理由を知るために過去の経緯をお聴きしています。夫婦の視点がズレはじめた時期を知る事で、夫婦関係の修正ポイントを予見しておくためです。
実際の調査では、女性と一緒に行動する姿やマンションに出入りする姿が確認されました。さらなる調査では、電話をかけてきた相手と同一人物であること、また、交際の開始時期がS代さんの流産した時期と重なったことが判明して裁判離婚の結果、有利に離婚をする事は出来ました。
浮気の原因に貴方が含まれないために
ウサギとカメのレース。ウサギさんはカメさんしか見ておらず油断して昼寝をしてる間にカメは着実にゴールした物語。カメさんの場合はゴールという目的にあわせて途中の目標物、もちろんウサギという相手も認識していております。
夫婦間で不倫のトラブルが生じた時に相手を責める人は多く、いやむしろ配偶者ばかり責める傾向が高い。
浮気の調査結果がクロである場合の人間関係では、浮気をしたパートナーと浮気相手に加えて、依頼者のあなたはもちろん、子供や家庭の将来も関わってきます。その時にウサギになるのは得策ではありません。ここでいうウサギの視点とは、浮気をした相手に対して責任を被せた考え方で、夫婦本来の目的からから逸脱する昼寝を意味します。しかしカメになってみれば、夫婦本来のゴールを再確認できる。カメはレース開催中のすべてゴールを見ていたのですから、浮気相手すら途中に現れた障害物になって乗り越えられるのです。
カメの視点になるとき
報告書を受け取った瞬間がカメになるときです。何らかの浮気の兆候があって、実際に探偵調査をして浮気の真実を把握した際、配偶者と依頼者の双方には、自分を正当化しようとする共通点があります。つまり、浮気の原因を相手に転嫁しようとするわけです。
その時もしもカメになれたなら、もしくは浮気の兆候を感じた時点でカメになれたなら、勝てるレース展開になることが予測できます。レース会場を川や湖にすれば更に勝てる展開が拡がります。これからも小欄は依頼者本位に、そして依頼者がカメ視点になる事を応援してゆきたい。
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